ウォッシュタイプのチーズとは
一般的にチーズは原料の生乳に酵素や乳酸菌を入れ、水分を抜いて固めることで作ります。これをフレッシュタイプのチーズと呼びますが、そのフレッシュタイプのチーズからさらに熟成させるものとしてウォッシュタイプのチーズがあります。
このウォッシュタイプのチーズは作ったチーズの表面にある菌を活用して熟成させていくのですが、この菌は比較的強力で臭いも強いため、数日おきにチーズの表面を塩水や、ワイン・ブランデーなどのその土地ならではのお酒で洗うようにしています。そしてその洗う行為が元となって、このチーズはウォッシュタイプと呼ばれているわけなのです。
ウォッシュタイプチーズの特徴
ウォッシュタイプのチーズは日本ではおなじみの納豆を作る時に活用する枯草菌を使って熟成させているため、匂いが非常に強い特徴があります。ただし、菌が繁殖しているのは基本的にチーズの表面だけなので、匂いが苦手な場合には表面の皮をむいて食べるなどの工夫が必要となります。
ウォッシュタイプチーズの作り方
ウォッシュタイプのチーズはまず通常のチーズと同じように、生乳にレンネットと呼ばれる酵素を入れて固め、そこからホエイを除去します。残ったものはカードと呼ばれますが、それを型に入れてチーズの形を作り、その後型を外したらチーズの表面に塩を塗ります。そこからはそれぞれのチーズによって使われるものが変わりますが、先ほどご紹介したようにお酒や塩水を使って表面を数日おきに洗って、数週間熟成させればウォッシュタイプのチーズが完成します。