日本のチーズの始まりは明治時代の北海道から

チーズ

アメリカからやってきた人物

日本のチーズの歴史は非常に古く、7世紀の時点でモンゴルのチーズに似たものがあったことが記録されています。一方、現在一般的に知られているチーズの生産が始まったのは明治時代に入ってからであり、場所は北海道でした。明治8年、北海道開拓庁の七重勧業試験場でチーズが試作されており、これが日本初のチーズ作りとされています。北海道は日本のチーズ作りの中心地として現在に至っていますが、北海道チーズの歴史に大きく関わっているのがアメリカからやってきたエドウィン・ダンです。

当時、欧米の技術を取り入れるために雇われた、いわゆるお雇い外国人の1人であり、多数の牛と羊と共に北海道にやってきました。エドウィン・ダンの選定により開かれた真駒内牧牛場では様々な新しい技術が取り入れられ、ここでチーズの本格的な製造が始まったのです。エドウィン・ダンは他にも家畜飼育、バターやソーセージの製造、そして西洋の競馬の導入など多数の実績を残していますが、日本のチーズ製造を大きく推し進めた人物でもあります。

戦後にチーズが一般的になるまで

ただし、当時はチーズ自体が日本ではほとんど知られていなかったことから、チーズ製造の歴史はストップし、次に動きがあったのは昭和3年のことです。北海道製酪販売組合連合会がチーズの生産に乗り出し、翌年には完成したブリックチーズからピメントチーズが作られ、販売されています。昭和8年から北海道で本格的なチーズの製造が始まり、戦後にはチーズの消費量が大きく伸びていきました。

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